脳への興味が
医師を目指すきっかけ

吉田医師 / 2016年入局

PEOPLE

私は学生時代、フィネアス・ゲージについての話を聞いたことをきっかけに脳に興味を持ち、医師の道を志すようになりました。フィネアス・ゲージとは、アメリカの建築技術者です。作業中に事故で鉄の棒が頭に刺さり、左前頭葉の大部分を損傷したにもかかわらず、一命をとりとめたことでよく知られています。幸い命は助かったものの、事故後彼の人格は大きく異なり、以前より怒りっぽく、計画性のない性格になってしまったといわれています。この出来事は脳の損傷が人格に大きな影響を及ぼすということを世間に知らしめた衝撃的な出来事だったそうです。私はこの話を耳にし、脳と人格との深い関わりに大変興味を持ちました。

てんかんをみる精神科

以上のような理由で脳に興味があった私は、診療科を選択するにあたって、神経内科と精神科の2択で迷いました。結果として精神科を選んだ理由は、愛知医科大学精神科学教室の研究分野に強く関心を持ったからです。

具体的には教授である兼本先生を筆頭に、てんかんをご専門としている先輩医師がいることが大きなきっかけとなりました。実はてんかんは精神科以外にも脳神経外科や神経内科が診療することもある疾患で、むしろ精神科が専門的に診療している教室は珍しいといえます。そのため、当教室で精神科領域を学ぶことで精神科を広く学びながら、神経内科領域の一部にも触れられることを魅力に感じました。

さまざまな患者さんとの出会いが
やりがいにつながる

実際に当教室で学んでみて、精神科領域は大学の附属病院のような総合病院でしかみることができない疾患も多くあるということを学びました。また、精神科医の診断は患者さんの一生に大きく影響を及ぼすということを知り、診断にはより幅広い知識や他の医師との協力が必要だと感じました。他科との連携が必要な疾患や、大規模な検査・装置が必要な治療など、さまざまなケースを目の当たりにするうちに、今まで以上に強く精神科の面白さ、やりがいを感じられるようになってきたと思います。

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