グループ紹介

GROUP

てんかんグループ

当科のてんかん診療および教育は以下のようになっています。詳しくは「てんかんを学ぶ」を参照ください。

  • 1)てんかん専門外来における1~3人の新患の診断・治療
  • 2)毎週月曜日の脳波判読会
  • 3)月に1回の連携施設を含めた症例検討会(就労・手術適応・精神症状などの問題を含む)

臨床精神薬理グループ

臨床精神薬理学は基礎薬理学とは異なり、実験室ではなく、実際に使われている薬についての研究を臨床現場で行います。当教室では、精神神経疾患(統合失調症、双極性障害、うつ病など)、てんかん、認知症に対するエビデンスに基づく薬物治療を学び、実践することを目標とし、さらに、新薬も含めた薬剤の薬理学的研究を行うことが可能です。

また、愛知県内の大学病院では少ない、治療抵抗性統合失調症治療薬に対する「クロザリル」治療や抗精神病薬持効性注射剤による治療なども積極的に行っています。

老年精神医学・認知症グループ

当院は2013年9月から、大学病院としては愛知県で唯一の『認知症疾患医療センター』として稼働しており、精神科だけで年間約100例の初期認知症鑑別診断を行い診療にあたっています。月に1回の脳画像に関する症例検討、「日本におけるアルツハイマー型認知症の経済的及び社会的負担に関する観察研究」など、臨床研究も盛んに行っております。また臨床心理士の協力を得ながら神経心理学を用いたアプローチも積極的に取り入れています。

老年精神医学に関しては、高齢発症のうつ病や妄想について、内科的持病や脳器質因、環境因も含め、常に内因・外因・心因を意識しながら、全身疾患として治療にあたっています。

児童精神医学グループ

発達障害、身体表現性障害、不登校、摂食障害、チックなど、受診理由は様々ですが、疾患に関わらず、患児を中心にした学校・病衣・行政の多職種間の緊密な連携による包括的支援を目指しています。

近年は新規患者さまの半数以上が発達障害にまつわる悩みを抱えて受診されます。発達障害は同じ病名でも患児によって特徴が全く異なるため、多方面から情報収集し、患児がより生活しやすいよう、具体的工夫を相談して一つずつ対応します。

また、臨床心理士によるカウンセリング室やプレイセラピー室も充実しており、必要に応じて臨床心理士と連携し母子並行面接等も積極的に行っています。

摂食障害グループ

摂食障害は3~5人のチームで診療を行っています。精神面はもとより、栄養管理と身体管理も重要なため、NSTや内科医師に併診をお願いして心身両面のケアを学びます。具体的には、標準体重の65%以上であれば原則外来にてカウンセリングや集団精神療法を行い、標準体重の65%以下になると体重回復のための入院治療を行います。標準体重の55%以下になると緊急入院の対象となり、全身管理を要します。

集団精神療法は患者さまとご家族のみなさまに、医師、看護師、栄養士、臨床心理士、薬剤師らがそれぞれの側面から「摂食障害とはどんな病気か」を解説し、その内容について参加者全員で意見交換することで、病気を理解し治療意欲を高めるきっかけになることを目的としています。

入院治療は行動療法を取り入れており、患者さまが自発的で必要十分な食行動を学び実践することで段階的に退院へ向かう流れを実感できるよう組み立てています。

臨床病理グループ

当科では毎週火曜日に精神病理の古典を読むという会を、渡邊俊之先生を中心に行っています。

精神病理学というのは、向かい合っている人の「今の気持ちや行動」にできる限り適切な言葉を見つける作業だととりあえずは考えていただくとよいかと思います。通院していただいている精神科ユーザーの方は、色々、特徴的な話し方や行動をとられることもあります。たとえば、うつ病では、同じ事柄「うちにはお金がない」「自分は会社で大変なことをしてしまった」といった主張が繰り返し、繰り返し繰り返され、客観的にそんな事実はないということを証拠とともに示しても、うつ病に罹患した人はそれが全然納得できず、「これは病気じゃないので薬は要りません」といった考えになることがしばしばあります。これは脳が一過性の変調を起こしている状態で、投薬やその他の様々の物理的・医学的介入が有効ですが、それに対して、たとえば失恋したり、家族を亡くしたり、重篤な病気に罹患したりして、ショックを受けた時も私たちは落ち込みますが、多くの場合、脳は変調を起こしているわけではなく、投薬などの医学的介入は、補助的手段になります。人として傍らにあることの方が有用な場合がその時にはあると考えます。

表面上は同じように見えても、その内実は違っている様々の状態のそれぞれに、できるだけ適切な言葉をみつけて表現することは、精神科臨床の最初の一歩だともいえます。ゆっくりとこの訓練をしていくのが、当科での精神病理学です。

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